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2016.05.23ブログ
療育についての考え方
昨日の無料相談会にはたくさんの方々に来ていただきました。ありがとうございました。
また6/26(日)にも無料相談会を開催いたします。当センターの心理相談(カウンセリング)や療育に興味がある方はお気軽にお問い合わせください。
さて、いろいろな方々のご相談をお受けしていると、「療育とは実際にどのようなものなのでしょうか」といったご質問をいただくことが多くなってきました。近年、発達障害などの障害についてニュースでも取り上げられるようになってきており、「療育」という言葉が一般的な言葉になってきたように感じております。
療育とは、簡単に言うと「その子にとって学びやすい方法で、その子の能力を伸ばすこと」です。
発達障害をはじめとしたお子さんは得意なことと不得意なことがはっきりしていたり、ある一つの事柄だけ不得意であったりすることが知られています。例えば、お勉強はすごくできるのにお友達付き合いが上手くできない、お勉強の中でも字を書くことだけが上手にできないなど、まんべんなく苦手さがある子よりは、どこかしら苦手さを持っているお子さんが多いようです。
そういったお子さんお一人お一人の苦手さは、ある意味「個性」とも言えます。発達障害のお子さんも、誰にでも得意不得意があるのと同じように得意不得意があるだけなのです。ただし、大多数の方々が意識をせずとも当たり前のように身につけてしまう力を、当たり前のように身につけることが難しいのが発達障害のお子さんなのです。日本の小学校では学習指導要領に則り、学ぶべき事柄が決められ、すべての科目についてまんべんなく学習をしていきます。また、集団生活の中での話し合いや遊び、けんかなどを通して、人との上手な関わり方を学んでいきます。世の中の大多数の方々はこのような学ぶべきことを生活の中で同時に、まんべんなく学ぶことができます。一方で、発達障害のお子さんはその個性のために何らかの学び残しできてしまうのです。
そこで、療育ではそういったお子さんお一人お一人の学び残した事柄を学んでいけるようにサポートしていきます。まんべんなく学ぶことが難しいのであれば苦手なことだけが上手に学べるような方法と環境を整えたり、不得意なことがどうしてもできなければ得意なことによって苦手さを補ったり、その子の個性に合わせて苦手さを克服していくためのお手伝いをしていくことが療育なのです。
つまり、療育とは特別な試みなどではなく、その子が苦手なことを学びやすくしていくだけの方法なのです。むしろ、その子がわかりやすく学べるようにしてあげることは通常の子育てや教育と何ら変わるところはありません。ついつい「療育」というと特別な試みのような気がして、受けることについて抵抗感を感じてしまう方がいらっしゃいます。ですが、そういった方も、どうかお子さんが負担なく学ぶべき事柄を学ぶための機会として療育を気軽にお考えいただきたいと思っています。
水戸心理・療育センターでは専門家による療育を気軽にご利用いただけるように、県の認可のもと、児童発達支援・放課後等デイサービス「みらっぷ」を立ち上げました。児童発達支援・放課後等デイサービスのご利用を検討されている方、お子さんの発達の遅れや苦手さが心配な方は、利用にあたってのご相談はいつでも無料で受け付けておりますのでお気軽にご相談ください。
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